くまもと経済8月号に自動車整備業(有)Fellows(フェローズ:旧 栄林自動車(有))さんの引継ぎ事例が紹介されました
熊本県事業引継ぎ支援センターを活用し事業存続へ
~㈲Fellows(フェローズ:旧 栄林自動車㈲)
「園田社長に事業を引継いでもらい大変うれしく思います。後継者で悩まれている方に、事業引継ぎ支援センターの事を知ってもらい活用してほしいです」と話すのは菊池郡大津町森で栄林自動車㈲を経営していた林敏延元社長(73歳)。現在は栄林自動車㈲を譲り渡し、6月1日に屋号を「㈲Fellows」と改めて開業した園田純也社長(36歳)のサポートをしている。
栄林自動車㈲は自動車整備業として1977年に林敏延元社長が創業。75歳までは会社を継続していくつもりだったが、2年前に熊本県事業引継ぎ支援センターを紹介してもらったことをきっかけに、後継者が居ないことや熊本地震の影響、自身の体調を考え、同センターに相談し、事業存続のために譲り渡し先を探し始めた。その後1年前に同センターから熊本県後継者人材バンクに登録をしていた園田社長の話を聞き、実際に面談を重ね譲り渡しを決めた。林元社長は「良いマッチングをしてもらい大変満足しています。園田社長の熱意を受け、私は社長のために経営をサポートしていくことを決意しました。良い人に巡り合えました」と話す。
独立めざし後継者人材バンクに登録
栄林自動車㈲を引継いだ園田社長は20代の頃から独立を目指し、カーショップで勤務後、県内のディーラーで整備の技術を身に付けた。独立の際、商工会に熊本県事業引き継ぎ支援センターの活用を勧められ、昨年同センターに相談し熊本県後継者人材バンクに登録。その時に栄林自動車㈲を紹介してもらった。園田社長は「場所も事務所も整備場もすべて一目ぼれでした。林元社長とも話が合い、迷わずに引継ぐことを決めました」と話す。
今回が初めての起業となる園田社長は林元社長にサポートしてもらいながら㈲Fellows開業に向けての準備を進めてきた。整備場と事務所は改装をせずに使用している。「もちろん経営については初めての事ばかりで分からないことが多かったですが林元社長にサポートしてもらい大変助かりました。また、少しでも疑問点があればすぐに電話で確認したり、ミーティングをしたりして解決していました。2人で分からないことは事業引継ぎ支援センターの担当者の方に指導してもらうなど細かくサポートしていただき大変うれしかったです。林元社長から引継いだこの会社を地域で一番の自動車会社にしていきたい」と意気込み、栄林自動車㈲改め㈲Fellowsとして新たな一歩を歩み始めた。
※㈱地域情報センター発行「くまもと経済」2020年8月号より転載